用語集・仕様値の読み方
最終更新:2026-08-17
Switch Atlasで扱う数値は、メーカーや販売店が示す公称仕様です。測定方法、製造ロット、温度、押す位置などが異なると結果は変わるため、数値だけで使用感を断定しません。
作動荷重
キー入力として認識される位置まで押すための代表的な力です。軽いほど必ず疲れにくい、重いほど必ず誤入力が少ないとは限りません。ばねの戻り、タクタイル荷重、総ストローク、キーキャップ重量も影響します。
タクタイル荷重
タクタイルの山やクリック機構を越える付近の力です。作動荷重と同じ値とは限りません。メーカーが作動荷重とタクタイル荷重を別に示す場合は、別項目として保持します。
gfとcN
gfは重量グラム相当の力、cNはセンチニュートンです。CHERRYなどがcNで公表する値は、1cN約1.0197gfとして換算値を併記します。換算値は丸めるため、メーカー原記載も根拠欄に残します。
作動点・プリトラベル
押し始めてから入力されるまでの距離です。短いほど浅い位置で入力されますが、誤入力の起こりやすさや反応の速さを単独で保証する値ではありません。
可変作動点
磁気式では、スイッチ単体に一つの作動点が固定されず、対応キーボードのセンサーとソフトウェアで入力位置を設定できる場合があります。「0.1〜3.3mm」は設定範囲であり、すべての対応機種で同じ細かさ・精度を保証するものではありません。
Rapid Trigger
磁気式キーボードなどで、キーが固定位置まで戻るのを待たず、押下量の変化に応じて入力を解除・再入力する機能です。「0.01mm」は設定単位または感度の公称値で、実測精度や入力遅延そのものを示す値ではありません。
総ストローク
押し始めから底までの移動距離です。作動点が同じでも総ストロークが違えば、底打ちまでの感覚は変わります。
許容差
公称値の前後に認められる製造・測定上の幅です。たとえば45±10gfは、個体差を含む範囲が示されているため、45gfに固定されるという意味ではありません。
リニア・タクタイル・クリッキー
- リニア:押下中の明確なタクタイル山やクリック音を持たない分類
- タクタイル:押下中に触覚上の山を持つ分類
- クリッキー:触覚に加え、クリック機構による音を持つ分類
- 静音:底打ち・戻り音を抑える構造を持つ分類。統一条件での音量順位ではありません
検出・実装方式
機械接点式、機械式SMD組み込み、磁気式(Hall Effect)、光学式(光センサー)を分けて表示します。CHERRY MX Ultra Low Profileは機械式ですが、一般的な交換軸ではなく基板へはんだ実装するSMD組み込み専用品です。磁気式は磁石とHallセンサーで押下量を読み取り、光学式はスイッチ内部のシャッター動作を基板側の光センサーで読み取ります。どちらも専用のセンサー基板が必要で、外形やメーカーが同じでも機械接点式の基板とは交換できません。
PCBフットプリント
基板上の穴、接点、固定部、はんだパッドの配置です。製品名や外見が似ていても、フットプリントが違えば原則として交換できません。
ホットスワップ
はんだ付けをせずに、対応ソケットへスイッチを抜き差しできる仕組みです。「ホットスワップ対応」でも、どの規格のスイッチでも使えるわけではありません。キーボード側の対応規格、ソケット、プレート、キーキャップを確認してください。
ソケット
スイッチの接点を受ける基板側の部品です。ソケットの名称や見た目だけでは互換性を判断できません。スイッチのフットプリント、接点位置、固定部、検出方式が一致する必要があります。
プレート
スイッチ上部を支え、位置を固定する板状部品です。開口の寸法や爪の位置が合わないと、基板側が対応していても取り付けられないことがあります。プレートを使わない構成もあります。
ステム
スイッチ内部で上下し、上側にキーキャップを取り付ける部品です。「MX型十字」などはキーキャップ側の接続形状を表します。ステム形状が同じでも、スイッチ全体や基板の互換性までは保証しません。
ピン数
電気接点と固定脚を含めた製品側の構成です。3ピン・5ピンという呼び方だけでは、穴位置や接点形状の一致を保証しません。SMD組み込み専用品ではピン数を「該当なし」と表示します。
キーキャップ軸
キーキャップを取り付けるステム形状です。MX型十字、Choc V1の2本爪、CHERRY ULP専用形状などがあります。MX型十字であっても、キーキャップの裾、プレート、スタビライザー、高さが干渉する場合があります。
工場ルブ
製造時に潤滑処理が行われているという製品情報です。量、位置、均一性、経年状態までは示しません。出典で確認できない場合は「不明」とします。
耐久性
メーカーが示す作動回数の公称値です。実際の寿命を保証するものではなく、評価条件が異なるメーカー間で単純な順位にはしません。
データ状態
- 主要仕様確認済み:主要仕様と製品を特定する情報が確認できています
- 一部未確認:重要な資料間の違いや型番ごとの差が残っています
- 調査中:互換性、型番、寸法図などの重要項目が不足する
- 未確認:対象項目を調べたが確定できない、または出典に記載がない
- 未調査:対象項目の確認作業がまだ完了していない
- 該当なし:SMD製品のピン数など、その製品方式では項目自体が適用されない
価格・在庫
価格と在庫は確認日時点のスナップショットです。31日以上経過した記録には注意、91日以上経過した記録には要再確認を表示します。購入時は販売ページで最新状態を確認してください。