収録全規格の一覧ではありません

この記事は9規格の代表例を扱います。Switch Atlas全体では22規格を収録しています。

9規格のPCB・キーキャップ注意点

確認日:2026-08-23

ロープロファイル・スイッチは、外見やステムが似ていても相互交換できるとは限りません。製品名から推測せず、PCB・実装方式・プレート・キーキャップを順番に確認します。

代表製品規格PCB・実装キーキャップ軸現在の注意
Kailh Choc V1 RedKailh Choc V1 / PG1350Choc V1専用PCB・プレート専用2本爪ピン数と現行改訂を型番で確認
Kailh Choc V2 BrownKailh Choc V2Choc V2フットプリント、3ピンMX型十字Choc V1とはPCBもキーキャップも別
Gateron KS-33 LP 2.0 RedGateron KS-33 LP 2.0KS-33 LP 2.0フットプリント、3ピンMX型十字MX型でもChoc V2との交換は不可
Gateron KS-33 LP 3.0 RedGateron KS-33 LP 3.0現行公式ページは5ピン低背キーキャップ形状3ピン情報と5ピン現行品を改訂別に確認
Gateron x NuPhy Low-Profile 3.0 Red NanoGateron KS-33 Low Profile 3.0NuPhy対応機種向け5ピン。Kick75では標準高スイッチとピン配置を共通化MX型十字Gateron直販RedやKS-33 2.0へ一括りにせず、対象機種を確認
Gateron x NuPhy Low-Profile 3.0 Brown NanoGateron KS-33 Low Profile 3.0NuPhy対応機種向け5ピン。Kick75では標準高スイッチとピン配置を共通化MX型十字Gateron直販BrownやKS-33 2.0へ一括りにせず、対象機種を確認
Gateron x NuPhy Low-Profile 3.0 Silver NanoGateron KS-33 Low Profile 3.0NuPhy対応機種向け5ピン。Kick75では標準高スイッチとピン配置を共通化MX型十字Gateronのテスター表にある43gf・3ピンSilverとは別製品
Gateron x NuPhy Low-Profile 3.0 Blush NanoGateron KS-33 Low Profile 3.0NuPhy対応機種向け5ピン。Kick75では標準高スイッチとピン配置を共通化MX型十字静音シリコーン搭載。対象機種と改訂を確認
CHERRY MX LP 2.0 RedCHERRY MX Low Profile 2.0CHERRY MX LP 2.0専用PCB・プレート低背形状のMX十字標準高MXとは別フットプリント
CHERRY MX ULP TactileCHERRY MX Ultra Low Profile専用SMDはんだ実装CHERRY ULP専用ウイング一般ユーザー向けホットスワップ交換軸ではない
TTC Mini WhiteTTC Mini Low-ProfileTTCは標準高スイッチと同じソケットと説明MX型十字ピン座標・プレート寸法図が未確認のため条件付き
TTC Low-Profile RedTTC KS32 Low-Profile3ピンの販売SKU `KS32Y-RTY0S`。TTC公式系列コードは`KS32Y`従来キーキャップ対応との公式記載SKUとピン数は確認済み。底面寸法図・固定レイアウトは未確認
Outemu GT055L46D 5.5 Mechanical Ultra-low ProfileOutemu 5.5 Ultra-low Profile中央柱1本と電気端子2本の3ピン。PCB穴座標は未公開十字型。寸法適合は未確認同じ3ピン・十字型でも他規格との交換を前提にしない

PCBとソケット

最初にキーボードの製品仕様、基板設計、ソケット型番を確認します。「ロープロファイル対応」「MX互換」だけでは判断しません。3ピン・5ピンという数だけでなく、穴位置、接点位置、固定脚の形状まで一致する必要があります。

GateronはLow Profile Switch Hot-swap PCB 2.0 Socketを単体で案内しており、PCB裏面にはんだ付けして使う部品だと説明しています。これは交換用ソケットの存在を示しますが、既存キーボードへ後付けできるという意味ではありません。

メーカー公開ページには端子座標がありません。KS-33 2.0用として設計されたPCB以外で使えるかは確認できません。

プレート

スイッチ上部の寸法、固定爪、プレート厚、開口形状が合わないと固定できません。PCBへ差し込めても、プレートやケースへ収まるとは限りません。

キーキャップ

MX型十字でも、ステムの高さ、十字寸法、キーキャップの裾、隣接キーとの間隔、スタビライザー位置が異なる場合があります。Choc V1の2本爪とCHERRY ULP専用形状はMX十字ではありません。

GateronのNature Series低背キーキャップは、MX型軸、JWAプロファイル、135キーと明記されています。一方で、対応する個別スイッチやスタビライザー寸法までは列挙されていません。「MX型」と書かれたキーキャップでも、配列、裾の干渉、長いキーのスタビライザーを別に照合します。

同じシリーズ名の改訂

Gateron KS-33 Low Profile 3.0のように、同じ系列名でも3ピン・5ピン、対応キーボード、材料が異なる情報があります。シリーズ名だけで互換とせず、販売中SKU、製品コード、底面写真、寸法図を合わせて確認します。

NuPhy Nano 4製品は、Gateron直販品やテスター表の同名製品と同じ「Low-profile 3.0」表記でも、荷重、ストローク、素材、ピン数、販売SKUが異なる場合があります。

NuPhyが対応機種として直接挙げているのはKick75とAir75 V3です。購入前に対象モデルと改訂を照合してください。

TTC Miniには、標準高スイッチと同じソケット・キーキャップを使えるというメーカー説明があります。ただし、公開寸法図は未確認です。

TTC Low-Profileは位置決め柱を選べる系列です。販売中SKUの底面構造が分かるまで、どちらも条件付き・調査中として扱います。

Outemu GT055L46Dは、型番一致図面から3ピンと十字型ステムを確認しています。ただし、PCB穴座標、プレート開口、キーキャップ嵌合寸法は不明です。

3ピンや十字型という共通点だけでChoc V2、Gateron KS-33、標準高MXへ交換できるとは判断しません。現行の市販SKUと対応キーボードも未確認です。

主な出典